問題
ソフトウェア開発技術者平成18年秋期 午前問31
多数のクライアントが,LANに接続された1台のプリンタを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を,待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。プリンタの運用方法や利用状況に関する記述のうち,M/M/1の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。
- 一部のクライアントは,プリンタの空き具合をみながら印刷要求する。
- 印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず,先着順に印刷する。
- 印刷待ちの文書データがプリンタのバッファサイズを超えるときは,一時的に受付を中断する。
- 一つの印刷要求にかかる時間は,印刷の準備に要する一定時間と,印刷量に比例する時間の合計である。
答え
印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず、先着順に印刷する。
解説
M/M/1 待ち行列
M/M/1 待ち行列 (英: M/M/1 queue) は確率論の一分野である待ち行列理論の用語で、1列に並んだ客や要求を1つの窓口やサーバが処理する待ち行列で、待ち行列に到着する客や要求がポアソン過程(英語版)に従い、窓口やサーバがこれらを処理する時間が指数分布に従うものを指す。なお、新しく到着した客や要求は待ち行列の一番後ろに並び、窓口やサーバは待ち行列の先頭から順に客や要求を処理するものとする(先着順(英語版)方式)。また待ち行列のバッファは無限に大きいものとする(すなわち、客が待つ部屋は無限に広く、待ち行列の長さに限界がないということ)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
情報技術者試験のために待ち行列を理解しようと思う場合は、下記がおすすめです。これが理解できれば、試験の問題は解けると思います。
また、一般的に待ち行列を理解しようとする場合、私にとってやさしくは無かったですが、下記がわかりやすかったです。