コンピュータシステムの名称

問題

応用情報技術者平成23年特別 午前問14

コンピュータシステムの構成の名称とその構成図の組合せのうち,適切なものはどれか。

・クラスタ構成

・疎結合マルチプロセッサ構成

・デュアル構成

・デュプレックス構成

答え

疎結合マルチプロセッサ構成

解説

マルチプロセッサ構成

1台のコンピュータ上に複数のCPU(プロセッサ)を搭載する構成。


マルチプロセッシング(multi processing)とは、(本来は)ひとつのプロセスだけではなく複数の並行プロセスを同一システム内で使用することを意味する。
マルチタスクと同様ひとつのCPUを複数のプロセスが共有することも示すが、ひとつのシステム内の複数のCPUが複数のスレッドを動作させることも意味する。マルチプロセッサと言う場合は一般に後者のみを指す。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

密結合マルチプロセッサ構成

CPU間でメモリを共有する構成。一般的なマルチコアのコンピュータ。


密結合 (tightly coupled)
密結合マルチプロセッサシステムはバスレベルで結合された複数のCPUを持つ。そのプロセッサ群は共通の共有メモリにアクセスする(SMP)。あるいはメモリにローカルと共有の二階層を設ける(NUMA)。IBM p690 RegattaはハイエンドのSMPシステムの一例である。チップ上のマルチプロセッサであるマルチコア処理では、ひとつのチップ上に複数のプロセッサが実装されており、最も進んだ形式の密結合マルチプロセッシングと言う事ができる。メインフレームのマルチプロセッサシステムは密結合であることが多い。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
密結合マルチプロセッサ構成

疎結合マルチプロセッサ構成

CPUごとに専用のメモリとOSを用意する構成。

Wikipediaでは以下のようにクラスタ構成として説明されている。


疎結合 (loosely coupled)
疎結合マルチプロセッサシステム(コンピュータ・クラスターとも呼ばれる)は複数の独立したコンピュータを高速な通信システム(たとえばギガビット・イーサネットなど)で結合したものである。LinuxのBeowulfSCoreによるクラスターは疎結合システムの例である。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
疎結合マルチプロセッサ構成

デュアル構成/デュプレックス構成

複数台のコンピュータを組み合わせるシステム構成。

デュアル構成

2台のコンピュータに同じ処理を実行させ、その処理結果を照合することでシステムの信頼性を向上させる。

デュアル構成

デュプレックス構成

普段処理を実行する常用系のシステムと普段は待機する待機系のシステムに分かれており、常用系のシステムに障害が発生した場合に待機系のシステムが処理を行うことで、信頼性を向上させる構成。

仮想化

仮想化

1台のコンピュータ上で複数のOSを動作させること。

クラスタ構成

複数台のコンピュータをネットワークなどを経由して接続し、全体で1台のコンピュータのように振る舞わせる構成。