先物価格と現物価格

先物価格と現物価格の関係は、基本的には先渡し価格と現物価格の関係と同じくアービトラージにより、キャリーコストを\(c\)として、以下のように表すことができます。

$$ K_T(T) = S(T) $$

$$ K_T(t) = e^{c(T-t)}S(t) $$

Arbitrage arguments

引き渡し期限が近付くにつれて、先物価格と現物価格は近づいていき、引き渡しの月で両者は一致します。

同じ原資産の先物価格と現物価格は同じように動くので、現物でのポジションと先物でのポジションを同じように考えることができます。

例えば、キャリーコスト\(c=0\)でれば\(K_T(t) = S(t)\)となり、現物のポジションと先物のポジションが全く同じになります。

このことを利用して、先物を使ったリスクヘッジが行われます。