実数の構成

$$ \mathbb{ R } := 実数全体の集合 $$

\(a, b \in \mathbb {R} \)、 \(a, b\)は有限、\(a < b \)とする。

閉区間\([a, b]\)、開区間\((a, b)\)

$$ [a, b] = \{ x| a \leq x \leq b \} $$

$$ [a, b) = \{ x| a \leq x \lt b \} $$

$$ (a, b] = \{ x| a \lt x \leq b \} $$

$$ (a, b) = \{x|a \lt x \lt b \} $$

$$ [a, +\infty ) = \{x|a \leq x \lt +\infty \} $$

$$ (a, +\infty ) = \{x|a \lt x \lt +\infty \} $$

$$ (-\infty, a] = \{x|-\infty \lt x \leq a \} $$

$$ (-\infty, a) = \{x|-\infty \lt x \lt a \} $$

$$ (-\infty, +\infty) = \mathbb{R} $$

実数の構成

自然数

自然数(しぜんすう、: natural number)とは、個数、もしくは順番を表す一群ののことである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ここでは、自然数に0は含まれないとする。

$$ \mathbb {N} = \{1, 2, 3, \ldots \} $$

整数

数学における整数(せいすう、: integer, whole number, : Ganze Zahl, : nombre entier, 西: número entero)は、0 とそれに 1 ずつ加えていって得られる自然数 (1, 2, 3, 4, …) および 1 ずつ引いていって得られる数 (−1, −2, −3, −4, …) の総称である。

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自然数に、加法に関する単位元0、\(a \in \mathbb {N} \)に対し\(a+b=0\)になる数\(b\)を\(-a\)と表す数を加えたもの。

$$ \mathbb {Z} = \{0, 1, -1, 2, -2, \ldots \} $$

有理数

有理数(ゆうりすう、: rational number) とは、二つの整数a, b (ただし b は 0 でない)をもちいて a/b という分数で表せるのことをいう。b = 1 とすることにより、任意の整数は有理数として扱うことができる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

\(m, n \in \mathbb {Z} \)、\(m, n\)は互いに素、\(n \neq 0 \)に対して、\(\frac {m}{n} \)で表される数。

$$ \mathbb {Q} = \{ {m \over n} \mid m,n \in \mathbb {Z} , n \neq 0 \}$$

無理数

無理数(むりすう、 : irrational number)とは、有理数ではない実数、つまり分子・分母ともに整数である分数 = : ratio)として表すことのできない実数を指す。実数は非可算個で有理数は可算個であるから、ほとんど全ての実数は無理数である。

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辺の長さが1である正方形の対角線の長さである\(a^2 = 2\)を満たす\(a\)とはどのような数か?

区間縮小法

区間縮小法の原理

\(a^2 = 2\)で考える。

\(1^2 = 1, 2^2=4 \)なので、

$$ 1^2 \lt a^2 \lt 2^2 $$

$$ 1 \lt a \lt 2 $$

\(1.4^2 = 1.96, 1.5^2=2.25 \)なので、

$$ 1.4^2 \lt a^2 \lt 1.5^2 $$

$$ \frac{14}{10} \lt a \lt \frac{15}{10} $$

\(1.41^2 = 1.9881, 1.42^2=2.0164 \)なので、

$$ \frac{141}{100} \lt a \lt \frac{142}{100} $$

このように\(a\)の存在する区間を考えると、この区間の幅をどんどんと狭めることができる。

より一般的に、

$$ 区間の列 I_n = [a_n, b_n] $$

$$ 区間の幅 |I_n| = b_n – a_n $$

$$ I_1 \supseteq I_2 \supseteq I_3 \ldots \supseteq I_n \supseteq I_{n+1} \supseteq \ldots $$

$$ n \to \inftyのとき|I_n| \to 0 とする。$$

この時、全ての区間\(I_n\)にただ一つの点\(a\)が共通して存在することを認め、これを一つの実数とする。

つまり、ある\(a\)が存在して、

$$ \bigcap _{n=1}^{\infty} I_n = \{a\} $$

を満たす。

これは、実数の連続性公理の一つの表し方である。

実数とは何か