問題
DSP(Digital Signal Processor)の特徴的な演算機能はどれか。
- 積和演算
- 複素数演算
- 浮動小数点演算
- 論理演算
答え
積和演算
解説
マイクロプロセッサには、一般的に次のような命令があります。
- データ転送
- スタック操作
- シフト
- 算術演算
- 論理演算
- 比較
- ビット操作
- ジャンプ・コール
汎用のマイクロプロセッサは、どの命令も平均的に高速処理できるように設計されています)。
一方、DSP (Digital Signal Processor) はデジタル信号処理(離散時間信号処理)に特化したプロセッサで、算術演算命令処理、その中でも積和演算の高速化を重視して設計されています。
その他、浮動小数点に特化した演算装置は、FPU (Floating Point number Unit) 、論理演算に特化した演算装置は、ALU (Arithmetic Logic Unit) と呼ばれます。
デジタルシグナルプロセッサ
デジタルシグナルプロセッサ(英: digital signal processor、DSP)は、デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサであり、一般にリアルタイムコンピューティングで使われる[1]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
積和演算
積和演算 (せきわえんざん) は、演算のひとつで、積の和を求める、つまり乗算の結果を順次加算する演算である。乗累算 (じょうるいざん) とも言う。MAD/MADD (multiply-add) [1][2]もしくは MAC/MACC (multiply-accumulate) と呼ばれることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
積和演算は、単純に、以下のような式のことです。
$$ a \leftarrow a + b \times c $$
積和演算はデジタル信号処理において非常に多く使用される演算で、デジタルシグナルプロセッサでは積和算命令を1クロックで実行できる[3]専用の演算回路を持つ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』