問題
応用情報技術者平成25年春期 午前問19
仮想記憶方式におけるプログラムやデータの格納方法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 一つのプログラムや一連のデータは,主記憶装置及び補助記憶装置で必ず連続した領域に格納される。
- 頻繁に参照されるプログラムやデータが主記憶装置に格納されているので,仮想記憶を用いない場合に比べて主記憶の平均アクセス時間が短くなる。
- プログラムやデータを補助記憶装置に格納し,必要に応じて主記憶に読み込むので,主記憶の見かけの容量を拡大できる。
- ページアウトされたプログラムやデータがシステムの停止後も補助記憶装置に保持されるので,再起動後に主記憶の内容が復元される。
答え
プログラムやデータを補助記憶装置に格納し、必要に応じて主記憶に読み込むので、主記憶の見かけの容量を拡大できる。
解説
仮想記憶方式
主記憶上に格納するべきプログラムのデータやデータの一部を補助記憶装置上に書き出すことで、主記憶の見かけの容量を拡大するメモリの管理方式です。補助記憶装置への書き出し、読み込みが必要になるので、主記憶への平均アクセス時間は長くなります。ページアウトされたプログラムやデータは、システムの停止後は破棄されます。
仮想記憶(かそうきおく、英語: Virtual Memory、バーチャルメモリ)とは、コンピュータ分野におけるメモリ管理の仮想化技法の一種であり、オペレーティングシステムなどが物理的なメモリを、アプリケーション・ソフトウェア(プロセスなど)に対して、専用の連続した主記憶装置に見えるように提供する。
この技術により、物理的な主記憶装置に加えてハードディスク装置等の補助記憶装置を併用すれば、物理的な主記憶装置よりも大きな仮想メモリを提供する事ができる。またアプリケーション・プログラム側は、物理メモリ上のアドレスを意識しなくて良いため、マルチタスクの実現が容易である。このため現代のオペレーティングシステムの多くが仮想記憶をサポートしている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ページング方式
仮想記憶では、一つのプログラムや一連のデータは,主記憶装置及び補助記憶装置で必ず連続した領域に格納されるのではなく、ページと呼ばれる小さな単位に分割して格納される。
ページング方式 (Paging) とは、コンピュータのオペレーティングシステムにおいて記憶装置をページと呼ばれる小さな単位に分割して割り当てを行うアルゴリズム群である。仮想記憶のベースとなる設計の一つ。
他の動的メモリアロケーションに比較して、ページング方式ではプログラムに割り当てるメモリが連続である必要がなく、大きなフラグメンテーション(外部断片化)がほとんど発生しないため、メモリを無駄にしない[1]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』