問題
ITILのキャパシティ管理において,監視項目となるものはどれか。
- インシデント発生件数
- オペレータ要員数
- ディスク使用率
- 平均故障間隔
答え
ディスク使用率
解説
「インシデント発生件数」「平均故障間隔」はITサービス継続性管理、「オペレータ要員数」は可用性管理、「ディスク使用率」はキャパシティ管理に属します。
ITIL
Information Technology Infrastructure Library(ITIL)とは、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)をまとめた書籍群。1989年にイギリス政府のCCTA[1]によって公表された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
短期の運用を対象とするサービスサポートと、中長期の運用を対象とするサービスデリバリの2つだけ覚える。
サービスサポート
サービスサポート(Service Support)あるいはサービスサポートプロセスはITILを構成するプロセスのひとつ。通称『青本』と呼ばれ、主にITサービス運営における日々の運用の手法について記されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プロセス | プロセス群 | 概要 |
---|---|---|
インシデント管理 | 解決プロセス群 | 迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑える事を目的としたプロセス。 |
問題管理 | 解決プロセス群 | インシデントや障害原因の追及と対策および再発防止策の策定を目的としたプロセス。 |
構成管理 | コントロールプロセス群 | ITサービスの構成アイテム(CI)情報の正確な収集、認識と収集した情報の維持管理および確認・監査を目的としたプロセス。 |
変更管理 | コントロールプロセス群 | CI情報の変更を安全確実かつ効率的に実施する事を目的としたプロセス。 |
リリース管理 | リリースプロセス群 | 変更管理プロセスで承認された内容を本番環境(ITサービス提供媒体)に正しく反映させる為の作業(リリース作業)をコントロールする事を目的としたプロセス。 |
サービスデスク | 機能組織 | ITサービスを提供する組織とITサービスを利用する顧客の窓口的役割を担い、インシデント対応などのサポート業務を行う事を目的とした機能。 |
サービスデリバリ
サービスデリバリ(Service Delivery)あるいはサービスデリバリプロセスはITILを構成するプロセスのひとつ。通称『赤本』と呼ばれ、主に中長期的なITサービスの計画と改善手法について記載されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プロセス | 概要 |
---|---|
サービスレベル管理 | サービス提供者と利用顧客の間で合意したサービスレベルを管理するプロセス。 |
ITサービス財務管理 | ITサービスの提供に必要なコストとITサービス利用に伴う収益性を管理するプロセス。 |
可用性管理 | ITサービスの提供に必要なシステムとマンパワーに関する可用性を管理するプロセス。 |
ITサービス継続性管理 | ITサービスの提供が停止した場合の顧客への影響を最小限に防ぐ事を目的としたプロセス。 |
キャパシティ管理 | 利用顧客が要求するサービスレベルに対し、システムに将来必要とされるリソースを管理するプロセス。 |