SoC

問題

SoCの説明として,適切なものはどれか。

  • システムLSIに内蔵されたソフトウェア
  • 複数のMCUを搭載したボード
  • 複数のチップで構成していたコンピュータシステムを,一つのチップで実現したLSI
  • 複数のチップを単一のパッケージに封入してシステム化したデバイス

答え

複数のチップで構成していたコンピュータシステムを、一つのチップで実現したLSI

解説

System-on-a-chip

System-on-a-chipSOCSoC)は集積回路の1個のチップ上に、プロセッサコアをはじめ一般的なマイクロコントローラが持つような機能の他、応用目的の機能なども集積し、連携してシステムとして機能するよう設計されている、集積回路製品である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

SOCは、以前は、CPUやメモリその他複数の要素を別々のチップで構成していたコンピュータシステムを一つのチップで実現したLSI(Large Scale Integration、大規模集積回路)です。ソフトではなく、ハードウェアです。

複数のLSIを配線して単一のパッケージにしたSiPが、対語になります。

system in a package 

SiP(system in a package )は、複数のLSIチップを1つのパッケージ内に封止した半導体および製品のこと。 対語はSOC (System-on-a-chip) 。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マイクロコントローラ

マイクロコントローラ(microcontroller)は、コンピュータシステムをひとつの集積回路に組み込んだものである。

組み込みシステムには4つの基本部品が必要となる。それは、CPUコア、プログラムを格納するメモリ(ROMフラッシュメモリ)、ひとつ以上のタイマー(設定可能なものとウォッチドッグタイマー)、外部周辺機器などと通信するための入出力部である。
マイクロコントローラはこれらが全てひとつの集積回路に組み込まれている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

定義より、SoCの中に、マイクロコントローラが含まれる可能性はあります。しかし、問題文のように、複数のMCUを搭載した場合は、SoCには含まれません。